藤森春樹 鉄道会社×モダン人

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2012年卒。早稲田大学理工学部出身。
新卒で某鉄道会社に入社。
運輸系総合職として現在まで様々な業務を経験する。

 

■運輸系総合職を仕事として選ぶ
あまり聞きなれない運輸系として入社していますが、
これは意外にも理系の職種になります。
わかりやすく言えば「技術営業」というとイメージが湧きやすいでしょうか。

車両、電気、土木部門など各部門で技術開発されるモノをお客様目線で最適化し、
いかに良いサービスとして届けるのか、というのをトータルコーディネートする仕事です。

鉄道業界には、特にその分野を大学で勉強して来た、という人は少なく
会社に入ってからはじめてこの分野について学ぶ人がほとんどです。

もともと交通インフラがやりたかった、というわけではなく
かと言って扱いたい事業として「これ」というものがなかった中で、就職活動を通して選択しました。

卒業後は大学院に進学しましたが、自分の性格上「研究職」はちょっと違うかなぁと考えるようになり、
推薦などは受けず、就職活動年次はかなりの業界、会社を見て回りました。

■人と人をつなぐ仕事
研究室では一人黙々と実験を繰り返す日々であり、どうしても没頭できない自分がいました。
何かモノに没頭するというよりも、やはり人を見て仕事をしたいな、という思いが募りました。

研究職を選ばなかった理由として、もう一つ、同じ理系出身だった兄の存在も大きいです。
兄は競技ダンスを社会人でもしっかり続けたいという思いがあり、
やりたいことよりも、環境や勤務地、働き方などを軸に仕事を探した結果、転勤のない某メーカーの研究職に就きました。
その後、ダンスとの両立を見事にやってみせた兄ですが、就活中、そんな兄から、
「せっかく仕事するなら、それ自体を楽しめる仕事した方がいい」
というアドバイスをもらい、自分がしっかり成長して前向きになれる仕事を探すことにしました。

人生を振り返れば、どんな組織に所属したときも、泥臭く、人と関わりながら、というのがそれまでの自分のスタイルでしたし、
自分のキャラクターを活かせそうだ、と感じて今の会社を選びました。

■事業選びの軸は胸を張れるか
就活初期はやりたいことがなかった分、かなり幅広く業界を見ました。
メーカーやITベンチャーや、大手金融会社などにも手を伸ばしました。

その活動を通じて、最終的に重視したのは2点あります。
①そこで働く人
セミナーや説明会でも社員の人柄を中心に見ていました。
人と人のつながりをテーマに置いていたので当たり前といえば当たり前ですが。
②胸を張れる事業
特にこれといった事業はなかったものの、
取り扱っているモノが、大切な人にも心からオススメ出来るモノでないと、前向きに働けないのではないかと考えました。
そういう意味で交通インフラは、とても胸を張って役立てていると言える事業です。

この2点で今の会社に決めました。


■人と関わりまくる仕事
実際に入社して、これまで仕事してみてですが、
想定以上に人と関わる仕事をさせていただいています。

入社5年目ですが、ざっと1000人近くは関わったんじゃないでしょうか。
ジョブローテで様々な仕事に取り組ませてもらっていますが、
現場最前線での業務、採用業務や教育業務など、自分の希望もあり、とにかく人と真正面から関わる仕事ができています。

今はお客様にどのようにサービスしていくかを考える運輸営業部門に所属していますが、その中でもマスコミ対応や渉外対応、100名規模の部内取りまとめ業務など変わらず人にまみれた業務を担当させていただいています。
これからも「人と関わる」が軸になって様々な仕事に関われるんじゃないかと楽しみです。

■チームの中で成果を出していく
人をテーマにする理由は、
元々2人の兄がおり、今もなお弟としてずっと面倒を見てもらっている実感がありますし、
これまでの経歴的にも大きい組織にいることが多く、そこで当たり前のように組織の中でいかに頑張るか、という精神がついていたんだと思います。

競技ダンスは個人種目×団体、という一見変わった組織ですが、
中高で所属していた軟式テニス部も似ていて、
ペアの個人成績が団体につながっていくので、あまり違和感はありませんでした。

中学のテニス部でキャプテンを務めたころから、
自分の所属する組織が、他のメンバーにとっても居心地の良い、成長出来る環境だと思ってもらえる様にしたい
と考えていました。

組織の価値を最大化していくことで、メンバーのやりがいも向上していくはずなので。

なので、同じ組織にいるメンバーをいかに巻き込んで盛り上げるか、を常に考えていました。
そのためには議論も必要ですし、意見が合わない時は正面からぶつかっていくことが重要だと考えました。

例えば当時ダンス部では、成績が出ていないと、発言権がない、といった雰囲気がありました。
ですが絶対にそんなことはなくて、一人一人異なる経験があって、その一人一人があらゆる方法で、チームの価値が高くするように働きかけることが出来るはずだと鼓舞し続けました。

なかなか難しい課題でしたが、学生時代にこのテーマに真正面から向き合えたのは
今、人と向き合う仕事をしていくうえでとても大事な経験になっています。

■今の学生に向けて
せっかくチームでやっているので、その価値について今一度考えてみてほしいです。
たしかにダンスは個人競技なのですが、見てくれる人がいるからこその競技ダンスですし、応援してくれる人、同じ境遇で頑張ってくれる人がいる、というのはとても価値のあることだと私は思います。

部活という組織は大変なことも多く、ある意味で面倒な組織だと思いますが、社会人になったらなかなかできない経験です。

組織の中で揉まれ、何か一つのことに熱中して成果を出す、という経験をしている人は、社会でも強いです。

自分自身の反省として、学生時代にもっと勉強しておけばよかった、とは思うのですが、
もし学生時代に戻れたとしても、きっとまたダンス部でダンスをやりますw
それくらい素敵な経験ができました。
皆さんも、仲間と一緒に自分の本気にチャレンジしてみてください。

あ。ダンスに熱中しすぎても、ちゃんと卒業しましょうねw