小溝朋哉 自動車業界×ラテン人

2003年卒。早稲田大学理工学部出身。
新卒でホンダに入社し、2018年DeNAに転職。

 

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■自動車業界を選んだ理由

元々大学院の研究室で共同研究をホンダとやっていました。
ある程度、その体験でどんなカルチャーでどんなことをやっていて、
どんな人がいるかもわかっていたので、満を持して推薦で入社した形になります。

とはいえ、実は元から自動車業界、ということを考えていたわけではなく
ヒューマンマシンインタラクションについて何か取り組みたい、というのが思想として念頭に置いていたことでした。
人間と機械の間の伝達を行う、という分野です。

VRなども面白いな、とは思っていましたが
自動車は実生活において影響の大きい分野なので、結果として選択することになりました。

そのため、入社してから思い描いたこととの違い、というのはあまりありませんでした。

■他の会社でのインターン経験

実は部品サプライヤーの会社さんにもインターンで行ってたのですが、
そこは逆にちょっと合わなかったですね。
クオリティ高く部品を作るための組織がしっかりしている反面、がっつりトップダウン
ボトムアップで現場からの発言などは許されない雰囲気でした。
機械的なシステムとしての洗練さはあるのでしょうが、
自分で考えて問題解決していくということに興味があった自分には向いていなかったのでしょうね。

■ダンス部での活動の影響

人と人とが集まって、目標達成のために組織を作っていく、という点は
ダンス部でかなり学びましたし、自分の生きていくテーマとして大きく影響しています。

当時は自分たちの代で夏全団体3位に入った時に20数年ぶりの快挙、という感じでした。
昔は強かった古豪、というイメージでしょうか。

ただ、幸いにも自分たちの代は人数も揃い、実力も粒ぞろい。
盛り上げ上手な松本、千尋、のおかげで当時の新入生が爆発的に増えました。
当時の2,3年生が人数が少なかったので、コンパクトな組織から一気に人数が増えたので
取りまとめていくのはかなり大変でした。

マネジメントの実用書を読み漁って勉強して実践する、という経験をこの頃に積めたのは
社会人になってからもかなり役立っています。
舞研という組織はそもそも難しい男女のカップル×個人種目の団体戦、という難易度の高い集団です。
社会人になって様々な組織やリーダー経験もしましたが、正直、舞研が一番難しいかも、とも思いますw

また、モチベーションを組織全体で上げていくのもとても難しかったです。
仕事であればインセンティブが発生しますが、報酬として与えられるものが何もないので。
如何に団体で勝つこと、取り組むことの価値を言語化して、団体としての意識を上げていくかに日々苦心した経験は、
仕事をしていくうえでの非常に重要な示唆になっています。

■転職のキッカケ

10年近く勤めたホンダから転職するときは周囲もかなり驚いていました。
会社に対して不満があったとか、そういうことではなく
自分が思っていた以上に早く自動車産業が変革を迎えたことが一番のキッカケです。

自動運転技術など、技術の発展は目覚ましく自動車メーカーとしてやれることよりも
この先はそこに如何にサービスを載せていくかが重要だと考えるようになりました。
例えば免許証がなく、交通の便が悪いようなところに住んでいる人が移動できるようになる、だったり。
これは車を単純に作っているだけでは届かない領域になってきています。

ダンスで学んだことでも少し触れましたが、自分の仕事軸のテーマとして、人間性の回復、というのを掲げています。
人と人とが、会いたいのに会えない、やりたいことができない。
そういったことを解消していく、というのが重要な自分の軸になっています。

自動車メーカーで得た知識などを元に、様々なサービス領域でITを駆使して発展する会社に行きたいと考えたときに、
DeNAがピッタリときて、自分自身に次のチャレンジの場として選んだ、という経緯です。

■今の学生に向けて

社会人としての時間はかなり長いです。人生の大部分を占有することになります。
なので、目の前のお金や、単純に稼ぎたい、ということではなく
自分が成し遂げたいことやテーマを明確にして、
仕事が楽しい!!と思える環境を手に入れてください。

学生時代はその準備期間です。
舞研にいると、様々問題にぶち当たるはずです。
その問題に正面から色々な方法で挑戦していけば、自ずと自分の生きがいになるテーマが見つかるはずです。
あとは、就活するときにしっかりとそのテーマを掲げて、軸を明確に活動するといいと思います。

周りには仕事がつまらない、と言っている大人も多いですが、勿体ないですよね。
そんな大人にならないように今をしっかりと過ごしてください!