鯨井美穂 元アパレル×ラテン人
2011年卒。共立女子大学文芸学部出身。
新卒でチャコット株式会社に入社。現在は退職後、家業の手伝いのため準備中。
■やりたいことにこだわった就活
性格上、自分が納得したことしかやりたくないので、就職活動するときもかなり業界を狭めて活動していました。
ブライダル業界のみ!!という偏りだったので、
大学の就活窓口の先生などには、もっと幅広く受けろ、と言われ続けました。
華やかで、誰かのハッピーのために仕事したい、という気持ちがあったのですが、
ブライダルについての専門的な勉強などもしていなかったため、苦戦しました。
秋まで就職先が決まらず。
でもここで意志を変えても仕方ないので、引き続きブライダル系と、
あとはダンスもやはり華やかな世界ですし、自分のやっていたことが活かせるかなと思い、
チャコットも受けることにしました。
不思議なもので、ここでブライダル側も1社内定いただくことになり、かなり悩みました。
ただ、ブライダルの方の会社は地方赴任の可能性がありました。
私は軸として「家族」との生活を重視していたので、地方異動の可能性がある、というのが引っ掛かり、
自分のダンスの知識も活かせそうなこともポジティブに感じチャコットに決めました。
■店舗販売員としてのお客さまとの関わり
シューズの部門で長く働かせていただくことになりました。
通常ですと色々な部門を渡ることも多い中、
たまたま先輩が抜けてしまったり、後輩が抜けてしまったり、
異動で新しい人が来てもその人の教育係をしたり、
と気づいたら抜けられない役割になってしまっていたようです。
店舗販売員なのでお客様との関わりが中心なのですが
新商品の開発などの際に
「お客様と一番近いところにいるのは店舗スタッフだから」
ということでかなり踏み込んで意見出しをさせてもらえたのは意外でした。
そういう風に意見を出した商品は自分としても責任をもって売りたいと思いますし、
どういう需要があるのか、と注意深くお客様を観察するようになりました。
販売員は入荷された商品をただ売ればいい、というイメージがあるかもしれませんが、
そういった役割を持てるということは仕事をしてみて初めて分かったことでした。
■2年がかりの退職設計
仕事は充実していたのですが、
実家の稼業についてずっと父親が一人でやっていたのでこの先どうするのか、ということを考えたときに、
自分が手伝うしかないんじゃないか、ということを考えるようになりました。
継ぐかどうか、、はまだ分からないのですが、まずは家のことをしっかりとやる必要がある考え、
2年がかりで円満に退職できるように準備していきました。
2年もかけたのは寿退社でも転職でもなく、自分の都合によるものなので、
やれることをしっかりやり、きっちりと迷惑をかけずに辞めたいと考えたからです。
かなり計画性をもって、辞めるまでに起きることなどを考えて行動しました。
結果的にとても良好な関係で退職することができました。
今も気軽に遊びに行くような関係になっています。
■自分にしかできないことがある
現役の時は飲み会係などもやっていました。
これが結構大変で、人数が変わったりとか臨機応変に動く必要があり、
計画的に行動する癖がついたのはこの経験によるものが大きいです。
正直4年生の時は辛い時期があり、心が折れかかった時もありました。
部内戦での結果がふるわずレギュラー戦に出らないと決まった時です。
固定カップルを決める時にリーダーが国際教養学部で1年間留学することが決まっていました。
・組んで待つのか
・シャドーになって他大でリーダーを探すか
という選択を与えられた時に、大学の背番号を背負って戦いたい、と待つことを決めました。
その選択をした、という責任もあり、やるしかない!と自らを鼓舞させていたところがありました。
結果的にですが、レギュラー戦でシャドーのカップルは出場でき、自分たちが出場できない、という現実に腐りかけてしまったのは事実です。
就活もあったりで段々と部活から足が遠のきました。
でもそこで同じ境遇にある同期が電話をくれたり、気持ちを留めてくれました。
見渡してみると他にも試合に出れない子はいましたが、
それぞれができることをしっかりとやり後輩からもすごく慕われていて、
「自分は何をしているんだ!恥ずかしい」と思い直しました。
自分がやれることをやろう、団体優勝のために今の自分にしかできないことがあるはずだ、
と自覚して動いていくことができました。
先輩方も試合に出ていない自分にもいつも声をかけてくださいました。
今、積極的にOBOG会に参加しているのもその時に先輩からいただいたものを、
後輩に返していきたい、という思いがあるからです。
■現役生に伝えたいこと
今取り組んでいることは、どんなにつらくても無駄になることは絶対にありません。
気づけば将来自分の力になっています。
なので、安心して全力で取り組んでほしいと思います。
楽しんで、没頭してやり遂げることができるのは今だけかもしれません。
しっかりその価値を満喫してください!
周りには誰かがいてくれる、一人じゃないよ。