田原裕樹(クマ) コンサルタント→スタートアップ×ラテン人
2011年卒。早稲田大学文学部卒。
2011年新卒で株式会社ジャパネットたかたに入社。
2013年に株式会社ベイカレント・コンサルティングに転職、のちにマネージャーに就任。
2019年よりWovn Technologies 株式会社に転職。
■まともな就職活動をしなかった1社目
ちょうど自分の就活の時期はリーマンショック直後ということもあり、
就職活動の難易度が少し上がっている年でした。
そういう年なので本当は真面目に就活しなければならなかったのですが、
ダンスしたいというのを優先してしまい、ほとんど軸も決めずに進めてしまっていました。
名前が知られている企業、周りからの評判がが高く好感が持てそうなところ、というミーハーな精神が先行している状態。なのにインターンやOB訪問も全くせず。
結果として内定がゼロ。
これはヤバい、、、となり焦って地方での就職口を探しました。
九州出身だし、有名な企業で、と探していったことでジャパネットたかたに内定をもらい、
地方就職することに決めました。
ジャパネットたかたは誰でも知っている企業ですし、自分の中で言い訳が立つというか、納得ができる選択肢でした。
■地方就職の違和感
そうやって決めた地方就職でしたが、
・自分以外の同期が超有名企業に就職しているのでそういう話を聞く
・初任給が地方価格、、安い
・大学時代の友達と頻繁にあったりできない
という点でドンドン劣等感を感じていってしまいました。
いわゆる腐る、という状態です。
仕事自体は楽しかったですし、腰据えてやっていましたが、このままではいけない、と考え、
結婚するタイミングをキッカケに、転職して東京に戻ることを決意しました。
とはいえ、何がしたい、というのは特に軸はなく、
その時点での自分の否定、ということしかなく。
その時に相談に乗ってもらえたのが舞研の他大の同期でした。
「コンサルやってみるといいんじゃないか。」
というアドバイスをもらい、自分のことをよく知っている彼が言うのなら、と軸を絞って、
コンサル会社に転職を決めました。
未経験なのにうまく取ってもらえたのですが、後から聞いたところ
「キャラ採用!!」だったらしいですw
■コンサルとしてのキャリア
未経験だったのでうまくやれるのか不安はあったのですが、
まさにキャラというか人間性が評価される現場を任せてもらえたので
とても順調にコンサルとしてのキャリアをスタートすることができました。
その後、バックオフィスでの仕事はどうか、と声をかけてもらいました。
これまで正直仕事での苦労、というのはあまりしていなかったのでベーススキルが全くできていないことに気づかされました。
話し方、伝え方やメールの書き方、ホウレンソウの仕方。
社会人歴4年目にして、ゼロからのスタートという感覚でした。
プライドはズタズタに、ちょっと鬱っぽくなりかけるほどでした。
ですが、ここで改めてベーススキルを磨けたことが本当に今につながっています。
こういう経験は必要だな、と思う反面、後輩や部下に同じように負荷をかけて成長を促すのは違うかな、とは思っています。
希望していた現場への復帰後、ベーススキルを磨いたことでかなり順調に仕事ができるようになり、
目標にしていたマネージャーに就任することができました。
マネージャーになると同時にキャリアについて今一度見直して考えてみようと決めていたので、
立ち止まってこれからのことを検討することにしました。
■スタートアップ企業で次のキャリアへ
コンサルタントとしての仕事は楽しかったのですが、
より上の立場を目指すべきか、というと、給料はよくなるかもしれないけれど、
さらにハードになるのを目の当たりにしたときに、
自分としてはもっと自由に働きたい!自分の裁量で決めていく仕事をしたい、と考えるようになりました。
そうなると、スタートアップのような、スピード感を重視し、新たなビジネスにチャレンジしているところがいいのではないか、と。
その軸で様々な企業の方とお話しました結果、
熱いラブコールをくれた今の会社Wovnに決めました。
ウェブサイトの多言語化対応のソリューションを提供する、という取り組みをしており、
社会的な意義も強く感じています。
望んでいたとおり自分事で前のめりに仕事に取り組めています。
■バランス感覚の重要さ
舞研で学んだ一番重要な観点はバランス感覚、だと感じています。
・個人プレイとチームプレイのバランス
団体成績のためにやるべきこと、個人成績のためにやらないといけないこと
そのバランス感が難しかったのですが、会社で働くのは基本的にチームプレイですし、
チームの成果を上げるために個人の成果が重要になります。
その感覚の練習として舞研の環境は最適でした
・「好き」と「できる」のバランス
自分の好きなダンスとできるダンスは違います。
好きな、なりたいダンスだけ追い求めても成果はついてこず、
自分の実力や特性をしっかり把握して、最も成果の出る「できる」ダンスを理解し、
そのうえで自分が納得できる「好きな」ダンスに近づけられた人が勝っているのではないでしょうか。
社会に出てからも何がしたいのか、と何ができるのか、をしっかり把握して成果につなげていくことが重要だと考えます。
■現役生に向けて
先ほどのバランス感覚の話でもしましたが、
どうなりたいか、の解像度を高めて自己理解を深めていくことが重要です。
何となくじゃなく、何ができるのか、ということもトコトン追及して考えてみてください。
ダンスも就活も何となくではなく最終的なビジョンをしっかりと定めて取り組めば、
自ずと成果はついてくるはずです。
今やっていることがどれだけ大変でも、社会に出れば気づかずに発揮できる武器になっています。
大変なことも多いと思うけれど、楽しみながら、全力で取り組んでみてください!